東南部ドンナイ省ロンタイン郡の台湾系ベダン・ベトナム社がティバイ川に未処理排水を垂れ流していた問題で、同社の代表とホーチミン市農民協会は10日、同市カンゾー郡のティバイ川沿いで農業を営んでいる農民で水質汚染の被害を受けた人に対する補償策について協議した。
双方は、同農民協会がカンゾー郡の農民から委任を受けてベダン社と協議を行い、補償策での合意を目指すとする覚書に調印した。双方はまた、補償の対象となる農民と補償額の確定を公平・明白・迅速を原則に協力して進めることで合意した。今後ベダン社が提示するいくつかの基準と補償額に基づいて、農民協会と同郡の農民らが協議する。
同郡の農民からは、水質汚染により総額数千億ドン(数十億円)の被害を受けたとする1800件以上の被害届が提出されている。