最近ホーチミン市内の複数の小学校で、サイズは小さいものの本物そっくりなおもちゃ紙幣が流行し問題になっている。おもちゃ紙幣にはコットン製とポリマー製のものがあり、大きさは本物の30~60%程度、2000ドン(約11円)で5000~5 万ドン(約28~280円)の各種おもちゃ紙幣を手に入れることができる。
こうしたおもちゃ紙幣は校内の売店、行商人、市内のおもちゃ屋などで販売されており、国内で作られたものもあれば中国をはじめとする外国製のものもあるという。児童たちはおもちゃ紙幣を、カードゲームやチェスの掛け金として使用している。
同市市場管理支局のレ・スアン・ダイ副局長は、たとえおもちゃの紙幣であっても偽造紙幣の製造販売を容認する規定はないため、おもちゃ紙幣の販売は法律違反だとし、今後各商店の検査を実施するとしている。ダイ副局長はまた、この問題に関する規定を設けるためベトナム国家銀行(中央銀行)と政府が協力すべきと話している。