保健省は5月31日、国内初の新型インフルエンザ感染者を確認した、と発表した。感染が確認されたのは、米国の留学先から香港経由でホーチミン市のタンソンニャット国際空港へ5月26日に到着した23歳の男性。
男性は帰国後に軽い発熱があったため市内の2つの病院で診察を受け、そのうちの1つの病院の医師に熱帯病病院での診察を勧められたが、特に気にせず帰宅したという。その後、この男性を診察した病院が市の保健局に相談、保健局が男性に熱帯病病院での検査を勧め、検査を受けた結果、30日に陽性と診断された。
その後、2回目の検査が国立衛生・疫学研究所で実施され、31日に陽性結果が出たことで保健省による発表が行われた。
患者は現在、ホーチミン市内の熱帯病病院に隔離入院しているが、容態は安定しているという。同病院はこの男性の家族5人にも血液検査を実施したが、結果はいずれも陰性だった。