- 貿易・投資協力を両国関係の重要な柱に
- 両国間の貿易額を早期に5億USDへ引き上げ
- 国防・安全保障などの各種分野で協力強化
ルオン・クオン国家主席は25日、ベトナムを公式訪問中のブルガリアのルメン・ラデフ大統領と会談した。
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クオン国家主席はこの席で、ブルガリアを中東ヨーロッパ地域の優先パートナーとして、協力関係を強化したい意を示した。一方のラデフ大統領は、経済発展の成果と政治的地位の向上を遂げているベトナムは東南アジアにおける重要なパートナー国であり、あらゆる分野で協力を促進したいと述べた。
双方は、今後の協力関係を深化するための主要な方向性と具体的な措置について話し合った。中でも、貿易・投資協力を両国関係の重要な柱として扱い、両国企業がベトナムEU自由貿易協定(EVFTA)とベトナムEU投資保護協定(EVIPA)の恩恵を効率的に利用できるよう促進することで一致した。双方はまた、両国間の貿易額を早期に5億USD(約770億円)へと引き上げることを目指す。
クオン国家主席はブルガリア側に対し、EVIPAをまだ批准していない欧州連合(EU)諸国に対し、同協定の早期批准を働きかけると共に、違法・無報告・無規制漁業(IUU漁業)規制に違反しているとしてEUが2017年からベトナムに出している警告措置(イエローカード)を早期に解除することをEUに働きかけるよう要請した。
ラデフ大統領は、両国が国防・安全保障、教育訓練、科学技術、農業、文化、スポーツ、観光、デジタル変革、情報技術、鉱業、環境などの分野で協力を強化することを提案した。
双方は、政治的信頼をさらに強固なものとし、両国間協力を拡大するための基盤を強化するため、ハイレベルを含むあらゆるレベルの訪問や交流を増やし、相手国の国民に対するビザ措置に便宜を図ることで一致した。
ラデフ大統領は同日、ベトナム共産党のトー・ラム書記長、ファム・ミン・チン首相、チャン・タイン・マン国会議長とも会見したほか、ボー・ティ・アイン・スアン国家副主席と共にベトナム軍事歴史博物館を視察した。同大統領は空軍軍人で、元ブルガリア空軍司令官でもある。