南中部クアンガイ省の違法な金採掘場で3カ月間強制労働をさせられていた15歳の少年が脱出に成功し、このほど同省当局によって無事保護された。
捕らわれの身になっていたのはディン・バン・ティエン君。ティエン君は今年3月、金鉱での仕事を1カ月150万ドン(約8200円)の賃金で誘われ、3カ月間毎日、鉱石を積んだ荷車を押して午前6時から午後6時まで働いた。帰郷しようと思い、金鉱の雇い主に給料を求めると支払いを拒否され、「帰るなら、殴り殺す」と脅された。しかしいちかばちかの思いで金鉱の脱出を決心、奥深い森の中で3日間を過ごした後に発見された。
ティエン君は「金鉱には、怖くて逃げられない友人がまだいる。複数の子どもを含む10人の労働者が、過酷な強制労働をさせられている」と話している。