ハノイ市警察は11日、同市ドンアイン郡コーズオン村のタンロン林産物加工輸出社で原産地不明の動物脂肪47トンを発見した。このうち27トンは同社運転手が中部ダナン市ホアバン郡から運搬中のところを警察が摘発、残りの20トンは同社倉庫で発見された。
調べに対し同社のグエン・ティ・ソア社長は、これらの動物脂肪の大半は水牛・牛・豚の脂肪を加工したもので複数の地方から買い付けたものだとし、ダナン市から運んできた27トンについては北部カオバン省に移送予定だったことを認めた。しかし使用目的については口をつぐんでいる。警察によると、タンロン社は正規の営業認可を取得しないまま、動物脂肪の加工や売買を行なっていた。
これより前、ハノイ市警察と市場管理支局は腐乱臭のする動物脂肪3トンを違法に運搬中のトラックを摘発した。市場管理支局によると、これらの動物脂肪は中秋節向けの月餅(げっぺい)生産に使用される疑いがあったという。