軍隊医療アカデミーの科学者らはこのほど、バイオマス技術を活用して実験室内で「ゴックリン・ニンジン」の栽培に成功した。ゴックリン・ニンジンは学名をパナックス・ベトナメンシス(Panax Vietnamensis)といい、ベトナムニンジンとして知られているが、南中部クアンナム省と中部高原地方コントゥム省のゴックリン山でしか採取できない品種で、世界的に有名な朝鮮ニンジンより高品質とされている。
同アカデミー内の実験室にはゴックリンの木の根から抽出した細胞数百万個を培養する試験管が数百本あり、15日以内にゴックリンを大量に生産することが可能となった。
このプロジェクトは2006年に始められたベトナムと韓国の共同事業で、すでにゴックリン・ニンジンから医薬品を作り出すことに成功している。ベトナム人科学者らは、これまでゴックリンを自然環境内で増殖させる試みを行ってきたが、よい結果は得られていなかった。