ホーチミン:ベトナム人参博物館がオープン、市内4番目の私設博物館

2019/12/07 05:48 JST配信

 ホーチミン市でこのほど、オタネニンジン(朝鮮人参、高麗人参)と同じウコギ科の一種であるベトナム人参(ベトナム語名:サムゴックリン=sam Ngoc Linh、英語名:Panax vietnamensis)に特化した「ベトナム人参博物館」がオープンした。

(C) vnexpress
(C) vnexpress
(C) vnexpress
(C) vnexpress

 博物館は同市タンフー区フートホア街区グエンソン通り374番地(374 Nguyen Son, phuong Phu Tho Hoa, quan Tan Phu)に立地する。市内4番目の私設博物館で、火曜日を除き毎日開館している。

 この博物館は約250m2の広さで、説明文や写真、分布図などのほか、様々な大きさや形のベトナム人参400点余りが展示されている。中には1点の価値が10億VND(約480万円)に上るものや、50年物の古いもの、重さが1.3kgの大きなものもある。

 博物館に展示されているベトナム人参のコレクションを15年間余りにわたり収集してきたグエン・タン・ベト館長は、「ベトナム人参は生薬であるだけでなく、歴史であり文化でもあります。長年の研究を経て、皆さんにこの貴重なベトナム人参について知ってもらうため、博物館を建てました」と語る。

 ベトナム人参はベトナムの固有種で、主に南中部高原地方コントゥム省や南中部沿岸地方クアンナム省に属するゴックリン山の1200~2000mの高地にある。1973年に薬剤師のダオ・キム・ロン氏がゴックリン山で発見し、広く知られるようになった。朝鮮人参、アメリカ人参、中国人参と並び、世界でも貴重な4種類のうちの1つとなっている。

[VnExpress 14:05 02/12/2019, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 トスアンドゥオン薬局のフン・トゥアン・ザン博士が所有するベトナム原産の薬用人参「ゴックリン」が5...
 中部高原地方コントゥム省と南中部クアンナム省では、過去20年近くにわたり数百億ドン(数億円)を投じて...
 軍隊医療アカデミーの科学者らはこのほど、バイオマス技術を活用して実験室内で「ゴックリン・ニンジン...

新着ニュース一覧

 ベトナム共産党政治局・書記局は20日に開かれた会合で、政治局員・国会共産党連合会書記・国会議長在任...
 ワインの輸入販売などを手掛けるエノテカ株式会社(東京都港区)は11月25日、ホーチミン市1区のホーチミ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 住商アグロインターナショナル株式会社(住商アグロ、東京都千代田区)は、ベトナムの農業資材販売会社で...
 午後3時、ハノイ市ハイバーチュン区ファムディンホー街区在住のグエン・ゴック・クアンさん(男性・61歳...
 ベトナム最大の企業管理職向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を運営するアンファベ(Anph...
 南部メコンデルタ地方カマウ省人民委員会は19日、ダムゾイ郡でダムゾイ・カイヌオック・チャーラー(Dam...
 ホーチミン市人民委員会は21日、12月の商業運転開始を予定している都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~...
 21日から23日までの日程でマレーシアを公式訪問中のトー・ラム書記長は21日、最高儀礼に則り盛大に執り...
 ドミニカ共和国を公式訪問中のファム・ミン・チン首相は現地時間20日、ルイス・ロドルフォ・アビナデル...
 米不動産サービス大手クッシュマン&ウェイクフィールド(Cushman & Wakefield=C&W)がこのほど発表した...
 南中部高原地方総合病院は19日、自宅で調理したヒキガエルの肉と卵を食べた児童2人が中毒を起こしたと...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)傘下の政策開発研究所が先般発表した...
 医療機関向けパッケージソフトウェアの製造・販売を手掛ける株式会社エクセル・クリエイツ(大阪府大阪...
 ハノイ市ナムトゥーリエム区の国立展示建設センター(1 Do Duc Duc, quan Nam Tu Liem, TP. Ha Noi)で、...
トップページに戻る