交通運輸省は11月30日、軍用機の元パイロットであるマイ・チョン・トゥアン氏が提案していたいわゆる「黄金の航路」計画の検討結果について、グエン・タン・ズン首相に報告書を提出した。「黄金の航路」計画はハノイ~ホーチミン市間をベトナムの国土に沿って飛ぶのではなく、東経106度の経線に沿って飛んで飛行距離を50~60キロメートル短縮することで、飛行時間を減らし燃料コストを削減できるというもの。
交通運輸省はこの計画について、技術面・安全面・安全保障面で問題があり実現は不可能と断定、経済面での効果も期待できないとしている。この航路はラオスとカンボジアの上空を通過するため両国の航空当局に支払う費用が発生し、燃料コストの削減分を上回るという。
同省はこれらの要素を分析した結論として、この計画の実施検討を中止するようズン首相に提案している。