ベトナム各地で水不足や干ばつの被害が心配されている。中央気象台中部・中部高原・南部地方気象予報課のブイ・ドク・ロン課長は5日、「今年のメコン川の水量は例年を下回っている。乾季に入り南部では雨量の増加も見込めないため、一部地域で深刻な水不足が起きる可能性がある。しかし1998年の干ばつほどひどくはならない」との予測を明らかにした。
一方、同気象台北部地方気象予報課のダン・ゴック・ティン課長は「今年のホン川(紅河)の水位は記録的な低さだ。11月には100年来の最低水位を記録した。北部では雨不足のため広い範囲ですでに干ばつが発生している」と語った。
中部でも多くの湖の水量が通常の7~8割程度に落ち込んでおり、特に中部高原地方では昨年よりも厳しい干ばつが発生する可能性が高いという。