北部最大の貯水湖3か所が枯渇しているほか中部の河川水位も非常に低下、さらに南中部クアンガイ省のチャークック川とベ川も部分的に枯渇するなど、全国的に水不足が深刻化している。さらに、ホーチミン市とメコンデルタ地方の農耕地の海水侵食が進んでおり、農作物の塩害のほか、生活用水源の塩分濃度が上昇傾向にあるなどの問題も指摘されている。2日付VOAニュースが報じた。
また、国連開発計画(UNDP)は、近年ベトナムで干ばつと洪水の起こる頻度の上昇が顕著で、被害も年々深刻化していると指摘している。気象変動への対策として、資源環境省は水源確保を目的とした乾季における河川水位管理及び水力発電用ダムの放水に関する規定草案を策定中である。