中央気象予報台は2013年に南シナ海で11~13の台風及び熱帯低気圧の発生すると予想しており、このうち5~6の台風がベトナムを直撃すると見込まれている。19日付ニュースゴーが報じた。
(C)Mang Viet Nam, 中部高原地方の干ばつの様子 |
今年は年明け早々に台風1号が発生し、南シナ海を南東へ移動、メコンデルタ地方ベンチェ省、カマウ省、南中部フーイエン省などで被害が出ている。また、北部及び中部地方では、例年より早く暑期に入る見込みだが、猛暑にはならないと予想されている。
中部及び南中部地方では現在、旱ばつが深刻な状況になっている。3月上旬時点で、中部高原地方コントゥム省のダクブラ川や中部高原地方ダクラク省のスレポク川といった河川の水深が記録的に低くなっており、流水量は例年に比べ▲35%~60%減少している。
ベトナムでは電力量のおよそ7割を水力発電に頼っているが、中部及び中部高原地方にある各水力発電所ではダムの水位が落ちており、発電量に影響が出ている。また南部では2013年に新たな発電施設の稼働の予定がないことから、今後深刻な電力不足が起きるのではと懸念されている。