22日午後2時ごろ、南部22省の広範囲にわたり停電が発生した。原因は、東南部ビンズオン省で大きな樹木を吊り上げていたクレーン車が運転操作を誤り、北部から南部に電力を供給する500kVの送電ケーブルに触れたことから、南部送電システムに不具合が生じたためだという。22日付VNエクスプレスなどが報じた。
(C)Tuoi Tre |
(C)Tien Phong |
(C)VNexpress, 接触した樹木 |
修復作業の結果、14時45分頃にはホーチミン市の一部区域で電力が復旧し始めた。現在も停電中の一部の省でも今夜中には復旧する見通し。電力会社によると、このような大規模な停電はこの100年間で初めてとのことだという。
今回の停電は事業活動のピーク時に発生したため、工場の稼動を一時停止するなど多くの事業所に影響した。また、信号も点灯しなくなったことから、各所で交通に混乱が生じ、大渋滞となる箇所もあった。