紫外線(UV)にあたると発光するインクを使用したUVタトゥー(入れ墨)がハノイ市の若者の間で流行している。しかし医師らはがんにつながると警告している。
通常のタトゥーとは異なるユニークさを求める若者らが、ナイトクラブなどで目立つUVタトゥーにひかれており、市内のフランス仕込みの彫師によってUVタトゥーの施術を受けている。予約を入れ前金を払わないと受け付けてもらえないほど人気があるという。料金は10センチメートル大のものが90万ドン(約4300円)。
しかしUVタトゥーは痛みやアレルギー反応などを伴うことがある。ヘアデザイナーのズンさんは腹部にドラゴンの図柄を入れたが、その後ハチに刺されたような痛みが生じ胸部にまで広がったため、結局病院でタトゥーを除去してもらった。医師によると、化学物質に対するアレルギー反応だという。
市内のタトゥークラブの代表者グエン・タインさんは、若いメンバーたちにUVタトゥーを思いとどまるよう説得している。「UVインクを中央皮膚科病院で検査してもらったところ、がんを誘発する成分が含まれていたから」と話している。