グエン・タン・ズン首相は8日に開かれた弁護士の代表者らとの座談会で、ベトナムでは現在弁護士が大幅に不足しており、2020年までに全国で2万人の弁護士を育成する必要があると強調した。
弁護士数は現在約5800人と2001年に比べ3.5倍増加しているが、弁護士1人当たりの人口は1万6000人で、各国と比べ弁護士数が少ないのは明らかだといえる。政府は今年、43本の法律について施行指導政令を公布できずにいるが、法律に詳しい幹部職員が不足しているためだとしている。さらに外国語に堪能なベトナム人弁護士も不足しており、外国関連の係争の場合、高額の報酬で外国人弁護士を雇わなくてはならないのが現状だ。
ズン首相は、2020年までに2万人の弁護士を育成することを柱とする「2020年までの弁護士育成戦略および2030年までのビジョン」を策定するよう司法省に指示した。