ベトナムで出産後の胎盤が、滋養効果が高い万能薬として販売されている。中国では生薬の「紫河車(しかしゃ)」として知られているが、5日付ベトナムネットは、異様な事のように報じている。
友人が「最近夫が元気をなくしている。胎盤を買って食べさせるつもり」と話すのを聞いた記者は、当初関心を持っていなかったが、数日後に外国在住の親類から「ベトナムで買えば安いから」と胎盤を購入して送るよう頼まれた。
ホーチミン市5区ハイトゥオンランオン通りの漢方薬店に行き尋ねると、1袋12万ドン(約480円)で販売しているという。ただ、ビニール袋に印刷された文字は全て中国語で、記者には読めない。店の主人に使用法を聞くとあいまいな返事で、なにやら本を調べてから紙に書き写してくれた。
店の主人は「政府は販売権を独占するため、民間での売買を禁止している」と話したが、真偽のほどは分からない。記者は、中国語で書かれ使用法もあいまいな胎盤を、滋養に良いとの噂だけで食するのは危険ではないかと、疑問を投げ掛けている。