メコンデルタ地方の各省はこの数日、洪水と大潮で広い地域が浸水している。2日付トゥイチェー紙(電子版)が報じた。
カントー市資源環境観測センターのキー・クアン・ビン所長によると、今年はメコン川の中流に位置するアンザン省のタンチャウ郡やチャウドック町も大潮の影響を受けている点が例年と異なるという。
メコンデルタ地方の浸水はメコン川上流の雨と大潮を原因とするが、今年は大潮の影響が強い。ビン所長は、タイやラオスのメコン川の水位が平年より低いため、来年の乾季には逆に水不足になる事が懸念されると話した。
この数年同地方の洪水は減少傾向にあったが、今年は長期にわたって続いている。南部気象予報センターはその原因として、台風が連続して上陸しメコン川上流地域で雨量が多かった事、メコンデルタ地方でも大雨が降った事、洪水が引く前に大潮になった事を挙げている。