税関総局の北部税関海上監視隊は12月に入って、外国からベトナムに石油を密輸入しようとした中国船籍の船3隻を拿捕した。3隻には総額60億ドン(約2400万円)相当の280t余りの石油が積まれていたが、原産地を証明する書類などを所持していなかった。15日付ベトナムプラスが報じた。
東北部クアンニン省の海域では年末に向かって、石炭、石油、たばこなどの海上での密輸が増加する傾向にある。密輸入は、ハイフォン市に一時輸入してから中国に再輸出する形を取る場合が多く、いったん中国方面に向かってから途中でベトナムに引き返すという手段をとる。
石炭や鉱石は、国内で違法に買い集められてから中国に密輸出されている。クアンニン省の海域では年初からこれまでに、石炭の密輸出が10件以上摘発され、数千tが押収されている。