ホーチミン市には、マイケル・ジャクソンのそっくりさんのガム売り青年がいる。そっくり、といっても顔ではなく踊りの方だ。毎晩各地の飲食店に現れ、音楽に合わせてダンスを披露し、おひねり代わりにガムを買ってもらって生計を立てている。28日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
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人々から“マイケル・ティ”のあだ名で呼ばれているこの青年は、メコンデルタ地方ベンチェ省出身のグエン・ヒュー・スエンさん(21歳)。家の事情で中学校卒業後にすぐに畑仕事をしたが、17歳でホーチミン市に出て様々な仕事を経験した後、ガムを売るようになった。仲間からダンスを習って踊ってみると、マイケル・ジャクソンに似ていると言われ、練習に励んだという。
今では仲間1人と組み2人で商売を続けている。同業者のライバルも以前より多くなったという。スエンさんは「毎晩6時から11時ごろまで、2人でガムを約300個売っている。ガムの代金の他に、チップをはずんでくれるお客さんも多い。怖いのは雨の日、ガムがほとんど売れないから」と語った。