ティーンエージャーに「コスプレ」が流行

2009/07/19 06:24 JST配信

 ある週末の朝、ホーチミン市1区のダイアモンドプラザ前に、奇抜な格好をした若者たちが集まっている。赤い髪の者もいれば、青い髪の者もいる。突然現れた彼らは、道行く人の注目を集めていた。彼らは口々にささやき合っている「マイケル・ジャクソンがフンブオンプラザの前にいたよ!」。もちろん本物ではない。若者たちがコスプレでマイケルになりきっていたのだ。

 コスプレイヤーの1人、タイン・ビンは自分がコスプレすることについてこう語る。「僕たちはドラゴンボールの漫画が好きだからその登場人物になりきる。ただそれだけ」。コスプレは1990年代生まれのティーンエージャーにとって、今最もホットな遊びと言えるだろう。なんといっても衣装を通じてアニメ上の人物や音楽界のアイコンに変身できるのだから。

 コスプレがベトナムに入ってきたのは2004年、初めのころはあまり受け入れられていなかった。しかし今では流行の最先端になっている。「コスプレがずっと前からあったのは知っていたわ。でもなかなか参加できなかった。両親が禁じていたから。子どもが髪を黄色や紫に染めたり、人と違う格好をしたりするなんて受け入れられないのよ」。アイン・グエットはそう打ち明ける。問題は両親だけではない。「コスプレをやるのはとてもお金がかかるの。衣装や化粧品やアクセサリーをそろえないといけないから」

 別のコスプレイヤー、ホアン・レー・カーは「衣装を買うお金も問題だけど、お金があってもお気に入りの人物の衣装が売ってないことだってある。そんなときは仕立て屋に行くけど、ヘンな顔をされることが多い。時には自分で縫うこともある」と話す。漫画の見本市やフェスティバルは彼らが待ち望むイベントだ。この時とばかりコスプレを演じきり、自分の衣装を自慢し合う。コスプレ仲間同士で週末や祝日に集まることもある。

 コスプレに批判的な意見もある。お金がかかりすぎる、無益だ、テレビゲーム中毒を助長するなど。中にはコスプレ禁止を主張する人もいる。そうはいってもコスプレが若者の心をとらえていることには変わりない。あるコスプレイヤーはこう語る。「コスプレはストレス解消になるんだ。でもなにより重要なのは、コスプレを通して友達が増えたり、自分に自信が持てたり、コミュニケーション力が向上したりすることなんだ」。

© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市の青年文化会館で22~23日に開かれた「日本スプリングデイズ」と題されたアニメ・コスプレ...
 最近、コスプレ写真を撮影することが若者達の間で流行してきており、コスプレ衣装のレンタルサービスが...
 ホーチミン市には、マイケル・ジャクソンのそっくりさんのガム売り青年がいる。そっくり、といっても顔...
 学校法人石川学園・横浜デザイン学院(神奈川県横浜市)は27日、越日人材協力センター(VJCC)及び国際交流...

新着ニュース一覧

 政府は8月1日、産業クラスターの管理・開発に関する政令第32号/2024/ND-CPの一部を改正・補足する政令...
 内務省は、2026年のベトナム文化の日および2027年のテト(旧正月)と建国記念日に伴う休暇について、日程...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 教育訓練省は、東北部地方トゥエンクアン省のトゥエンクアン英才高校の試験会場における2026年高校卒業...
 烈士(戦死者)の遺骨の捜索・収集は、ほとんどの場合、ほんのわずかな手がかりから始まる。その手がかり...
 VIETJOベトナムニュースが2026年7月に配信した記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:
 財政省傘下統計局(NSO)の発表によりますと、2026年4~6月の国内総生産(GDP)成長率(推定値)は前年同期比...
 南中部地方ダナン市人民委員会は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進およびデジタル経済の発...
 クラフトチョコレートの製造や販売を手掛けるザ・ココア・プロジェクト(The Cocoa Project)は、ホーチ...
 東北部地方クアンニン省のクアンイエン沿岸経済区で、ベトナム・シンガポール工業団地(VSIP)が総額約5...
 ハノイ市のノイバイ国際空港は、車両の混雑緩和を目的に3日から導入した新たな車両動線計画について、...
 英国・ロンドンの高等法院は、ベトナムのアニメ制作会社であるSコネクト(Sconnect)が制作する人気アニ...
 南中部地方ダナン市で3日、国際ミスコンテスト「ミス・ヘリテージ・グローバル2026(Miss Heritage Glob...
 産業資材事業やディバイス事業、メディカルテクノロジー事業を手掛けるNISSHA株式会社(京都府京都市)は...
 国防省傘下空軍士官学校(Air Force’s Officer College、南中部地方カインホア省)で4日、国防省の決定に...
トップページに戻る