東南部ドンナイ省警察は現在、同省ビエンホア市のラックホン大学とドンアー外国語センターで行われた英語の試験(TOEFLおよびTOEIC)で、替え玉受験などの不正行為があったとみて捜査している。公務員200人近くが、替え玉を依頼していた疑いが持たれている。15日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
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この事件は2011年9月に、TOEICの試験監督をしたラックホン大学の教員が、学生の替え玉受験に気が付いたことから発覚した。警察は、この不正行為を組織した容疑でラックホン大の元学生ド・チャン・レ・ソン(28歳)を逮捕した。調べによると、ソン容疑者は約20人の学生らを雇い、受験生のカンニングを助けたり、代わりに受験させたりしていたとされる。
公務員約200人が1人当たり400万~700万ドン(約1万6200~2万7200円)を支払って、同容疑者に不正行為を依頼していたという。この人数は昨年行われた試験8回中3回分の数字で、今後さらに増加する可能性がある。警察は、大学と外国語センター側にも不正行為に手を貸した者がいるとみて捜査を続けている。