高校の卒業試験は、カンニングの横行や合格率の異常な高さなどで、多くの人が関心を寄せる問題になっている。バイン・ティエン・ロン元教育訓練次官はこの問題をどう考えているのだろうか。25日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
ロン教授は、国による共通の高校卒業試験を廃止して、各地方で独自に実施すべきという案について、「検討すべき新しい案だと思うが、現在の教育・経済社会状況には適していないと思う。合格率の競争は今以上に激しくなり、質の管理もかえって困難になるのではないか」と懸念を示した。
生徒たちが感じている卒業試験の重荷を減らし、不正行為をなくすにはどうしたらよいかとの問いには、「まず卒業試験の受験を強制しないようにすることだ。試験を受けて合格した生徒には、卒業証書を発給して大学や短大を受験できるようにする。一方、卒業試験に不合格または受験しなかった生徒で高校のカリキュラムを修了した生徒には修了証明書を発給し、これがあれば各種の職業訓練学校に入学できるようにする」とのアイデアを示し、「こうすれば卒業試験が、生徒やその家族、地方の教育関係者に重くのしかかることもなくなるだろう」と語った。