全米初の越僑市長誕生か、加州ウェストミンスター市

2012/11/08 15:21 JST配信

 アメリカで最大のベトナム系住民を抱える、カリフォルニア州ウェストミンスター市。リトルサイゴンがある街と言ったほうが通りがいいだろう。同市でまもなく全米初のベトナム系(越僑)市長が誕生する可能性がある。4日付ティエンフォン紙が報じた。

(C) www.nguoi-viet.com
(C) www.nguoi-viet.com

 市長選に立候補したのは5人。ビジネスマン、市議会議員などその職種は様々だが、その中でタ・チー氏は下馬評でトップを走っている。チー氏は今年39歳、1992年に19歳で米国に移住、直近6年間、市議会議員を務めている。またネイルデザインの専門雑誌「ベト・サロン」の編集者という横顔も持つ。

 これまで在米越僑は判事、市議会議員などのポストには就いたことがあったが、市長になった者はいない。同市の市長選でもこれまで越僑2人が挑戦したがいずれも落選したという。

 ウェストミンスター市は人口約9万人、以前は白人が多数を占めていたが、現在その44%をアジア系が占め、全人口の3割がベトナム系住民だ。一見、これが有利に働くと思いきや、逆に他住民から警戒されるという。前述の2人が落選したのもこれが理由のようだ。

 今回の選挙戦でチー氏が俄然優位に立っているのは、ライス現市長の強い後押しがある。「チー氏はこれまで市のために尽くしてきた。決して、個人や同郷の利益を考える人物ではない」とライス市長は話す。

 在米ベトナム人コミュニティーに詳しい、カリフォルニア大学のジェフ・ブロディ教授によると、ウェストミンスター市は米国の他の都市と同様に多様な文化を抱えているため、当選するには、多数派のベトナム系、それにラテン系と白人系をまとめられる手腕が必要だという。

[Phan Yen, Tien phong/LATimes, 04/11/2012, 10:29]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ベトナム系米国人の25歳の女性ジョスリン・ヨウ(Jocelyn Yow)さんがこのほど、カリフォルニア州イース...
 「リトルサイゴン」の異名を持つ米国カリフォルニア州南部オレンジ郡のガーデングローブ市とウエストミ...
 ベトナム系の米国政治家、バオ・グエン氏(男性・34歳)が、17日に行われたカリフォルニア州南部オレンジ...

新着ニュース一覧

 ベトナム株式市場は7日の取引で、アジア主要市場の中で最も大きく下落した。VNインデックスは前日比▲43...
 政府は、台風13号(アジア名:カルマエギ、日本では台風25号)で被災地となった南中部地方のクアンガイ省...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ベトナム国家民間防衛指導委員会は7日朝、6日夜に南中部に上陸した台風13号(アジア名:カルマエギ、日...
 混み合う大学の中庭で、身長110cmのグエン・ティ・フオンさん(女性・23歳)は、まるで小学生が足早に歩...
 ホーチミン市建設局傘下の11区建設投資プロジェクト管理委員会は4日、同市フート街区(旧11区)のフート...
 韓国の食品製造会社であるサムファF&C(Samhwa F&C)はこのほど、自社で展開するフローズンヨーグルトの...
 ベトナムIT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、ドイツのフラ
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は6日、独自ブランドの香り「ニャー
 計画投資省海外投資局(FIA)が発表した海外直接投資(FDI)に関するデータによると、2025年1~10月期のFDI...
 ハノイ市人民委員会主席のチャン・シー・タイン氏が5日、党中央執行委員会によって中央監査委員長に選...
 ハノイ市の国家展示センター(VEC)で開催された「秋季フェア」で、トゥアンギア製造組立(Tuan Nghia)が...
 ホーチミン市建設局によると、同市コンダオ特区(コンダオ諸島)で初の電気バス路線が12月初旬に運行を開...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、11月11
 自然エネルギー発電所の発電事業(IPP)などを手掛ける自然電力株式会社(福岡県福岡市)がグループ会社を...
トップページに戻る