商工省は27日、2012~2015年に実施する「エネルギー効率化キャンペーン」を発動した。各産業や政府機関のエネルギー使用効率を高め、この期間のエネルギー総使用量を5~8%削減するという目標の達成に貢献することが狙い。27日付サイゴンタイムズ紙(電子版)が報じた。
チャン・トゥアン・アイン商工次官によると、ベトナムのエネルギー需要伸び率が国内総生産(GDP)伸び率の倍近くであるのに対し、先進諸国では2つの伸び率はほぼ同じで、これはベトナムのエネルギー使用効率が悪いことを意味し、国際競争力や持続可能な発展の可能性を低めているという。
このキャンペーンでは、最初の2年間(2012~2013年)は対象をセメント・鉄鋼・化学品・製紙の4つの産業分野とし、次のステップで対象を全産業分野に拡大する計画。
商工省によると、ベトナムには年間1000TOE(石油換算t)以上を使用する施設が約1200か所あり、これらで全国のエネルギー使用量の70~80%を占めている。ベトナムの各産業における省エネの余地は、セメント50%、陶器製造35%、縫製30%、鉄鋼20%、食品加工20%など、非常に大きいとの調査結果も出ている。