北中部ハティン省キーアイン郡では最近、中国人労働者がベトナム人名義で土地を購入し、商売を始めるケースが増えている。同郡を通過する国道1A号線沿い約30キロの区間には、床屋、レストラン、ホテルなど、漢字の書かれた看板を掲げる店が数百軒も並び、「中国通り」と化している。8日付ベトナムネットが報じた。
(C)Vietnamnet, 中国人労働者が経営する店舗 |
キーアイン郡のブンアン経済区には数百人の中国人労働者がおり、彼らの中には地元のベトナム人に名義を借りるなどして商売を営んでいる者が少なくない。これらの店の看板には中国語しか記載されておらず、ベトナム人客の入店を拒否する店もあるという。
ベトナム語が全く書かれていない看板を掲示することはベトナムの法律に違反しているため、同郡では違反店舗に看板の設置等に関する規定についての理解を求めるなどしているが、状況は改善されていない。また、登記上はベトナム人の名義となっているため、開店前に指導することも困難だという。当局は、こうした状況が周辺の各村に広がれば取り締まりが難しくなり、様々な問題が発生しかねない、と懸念している。