夏休みは都会の子供達にとってダンスや楽器のレッスン、家族旅行の季節だが、農村に住む大半の子供達にとっては稼ぎ時だ。南中部クアンナム省の多くの村はまだ貧しく、女子生徒がハスの実を剥くバイトをして家計を助ける。6日付コンアンタインフォーダナンが報じた。
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ハスの実剥きの季節は6月初旬から9月中旬にかけてで、学校の夏休みと重なっている。必要な道具はざる、ナイフ、たらい、針とわずかだが、注意力と忍耐力が必要だ。ハスの実は、まず外側の緑の皮をナイフで剥いて白い実を取り出し、さらに白い実の薄皮を剥く。次にたらいに張った水に白い実を入れ、紐を通した針で実の中心を貫いて首飾り状につなげていく。
ディエンバン郡のある村ではこの仕事をするのは主に中高生で、夜から翌日の昼にかけて働く。バイト代は出来高制で、ハスの実1200個に付き2万ドン(約94円)。ハス取扱業者のビンさんによると、これでも10年前と比べ8倍になったという。女子生徒が1日で稼げるバイト代は平均5万ドン(約235円)だ。
現在高校2年生のチャンさんは、7年前からこのバイトをしている。チャンさんは「座って仕事をしていると背中がとても痛くなります。でも稼いだお金で自分の衣服や本やノートなどを買うことで、家計を助けたいと思います」と語った。