東北部クアンニン省で2日から4日までの3日間の間に、ペットボトル入りの「もち米酒」を飲んだ人達が、頭痛や吐き気、呼吸不全といった症状を訴え、4人が死亡するという事件が相次いで発生した。グオイドゥアティン等が報じた。
(C) nguoiduatin, もち米酒29ハノイ(Ruou nep 29 Ha Noi) |
症状を訴えた人達によると、全員が「もち米酒29ハノイ(Ruou nep 29 Ha Noi)」を飲んで気分が悪くなったと述べている。急性アルコール中毒と疑われる症状を発症した患者はいずれも2013年10月12日に製造された「もち米酒29ハノイ」を飲んでいた。
患者らの証言をもとに、市当局がペットボトルに残った酒とハロン市内の市場で販売されている同じ製造年月日の商品を回収し検査したところ、許容濃度の2000倍ものメタノールが検出されたという。これを受け、市当局は市販されている「もち米酒29ハノイ」の回収を進めており、市民ら飲まないように呼びかけている。また、現在同省警察でも各死亡事故の詳しい死因について調査を進めている。
ベトナムでは、これまでにも急性アルコール中毒・メタノール中毒事件が多数発生しており、数百人もの被害者が出ているにも関わらず、当局からの情報周知が徹底されていないため、同様の事故が全国で相次いでいるのが現状だ。
なお、「もち米酒29ハノイ」によるメタノール中毒患者はその後も増えており、8日までに6人が死亡している。