ブー・ドゥック・ダム副首相は、現在も身元が分からないベトナム戦争烈士(戦死した軍人・従軍者)の遺骨から遺伝子データを採取し、「無縁戦没者DNAバンク」を設立する計画を明らかにした。
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それによると、管轄当局は今年から無縁戦没者の遺骨と遺族のDNAを採取・分析・データベース化し、DNA鑑定サービスを開始する。さらに、来年からはバイオテクノロジー研究所や軍事医学研究所の設備増強に注力する方針。
なお、労働傷病兵社会省によると、ベトナム戦争で戦死、又は行方不明となったベトナム人民軍の軍人および従軍者は約110万人。当局はこれまでに戦死者80万人の遺骨を収集したが、身元が確認できたのはこの内の50万人で、残り30万人の遺骨は、いまだに身元が判明していない。