ベトナム航空(Vietnam Airlines:VNA)の客室乗務員(CA)が盗品運搬容疑で逮捕された事件は、日本製品の販売業者やハンドキャリーサービス業者を直撃している。各業者は営業の一時停止や運搬方法の変更を迫られている。
インターネット上で日本製品を販売するハーさんによると、以前は注文を受けてからハノイに到着するまでの日数が15~20日だったが、事件以降は予定が立たなくなった。ハンドキャリーを頼んでいたCAの規則が厳しくなったためだ。別のハンドキャリー業者は料金を吊り上げており、これまでの価格で商品を販売していては利益が出ないという。
日本から粉ミルクやおむつ、医薬品、食品、化粧品などを運搬しているハンドキャリー業者の幹部は、事件後は領収書のない日本製品のハンドキャリーは受け付けていないと話した。またCAには頼まなくなったという。この業者では領収書に記載された価格の5%を運搬手数料として徴収している。
現在多くの業者の運搬手数料は、1キロまたは1個当たり1000~7000円だ。衣服や鞄、履き物などは手数料が安めだが、「iPhone」や「iPad」、コンピューター、カメラなどは、1台当たり5000~7000円している。