公安省社会秩序犯罪捜査局(PC45)とホーチミン市警察は7日、パスポートや出入国書類を偽造していたグループを摘発したと発表した。偽造されたパスポートは、マレーシアに出稼ぎに行く売春婦らに売られていた。
捜査当局によると、今年1月にグエン・トゥイ・ジエウさん(女性)が外国への移住手続きをするためにホーチミン市警察を訪れた際、同人物と思われる女性がマレーシアに滞在していることが分かった。ジエウさんはまだ外国に行った経験がなく、以前にIDカードを紛失したことがあったという。
PC45は3月末に、ジエウさんになりすましている女が帰国した際に逮捕した。女の本名はフイン・ティ・レ・ハン(27歳)で、売春容疑でマレーシア政府に入国を禁止されたため、偽造パスポートを購入して他人になりすましていたと供述した。
警察はこの供述から、偽造パスポートを手配したドー・フー・コン容疑者(52歳)を逮捕した。ただ警察は、コン容疑者はパスポート偽造グループの手配師にすぎないとみている。警察は昨年末に、このグループの首謀者とみられる男(39歳)ら3人を逮捕して捜査していた。