ハノイ市警察のハイテク犯罪対策室(PC50)は23日、悪質なコードを組み込んだスマートフォン用アプリを拡散し利用者から不正に金銭を騙し取った疑いで、IMMC株式会社(ハノイ市)の営業部長グエン・トゥアン・アイン容疑者(男・29歳)を逮捕した。
警察によると、同容疑者はプログラマーらに、◇動画再生アプリ約200件、◇ゲームアプリ約100件を作るよう依頼し、2013年7月にフェイスブックページ「Mmoney.vn」を立ち上げ、このページを通じて悪質なコードが組み込まれた無料アプリを約80万人のユーザーに拡散させた。被害総額は90億ドン(約4300万円)にも上るという。
これらのアプリをインストールすると、利用者のスマートフォンから本人が知らないうちに特定の番号にメッセージが送られて自動的に課金されてしまう。男性ユーザーの目を引くため、「アダルト動画が無料で閲覧可能」などといった広告を掲げていた。
なお、同市警察は、今回のアプリ課金詐欺に直接的に関わっていないものの、メッセージの送受信を通した送金への管理を怠った携帯通信会社にも非があるとして、処分する方針を明らかにした。