南中部沿岸地方ダナン市で9日、ベトナム女性連合会の主催により「児童虐待と性的虐待の防止における保護者の役割」をテーマとする座談会が行われ、毎年4,000件にも上る児童虐待の実態が明らかにされた。
公安省の報告によると、全国で毎年3000~4000件の児童虐待事件が発生し、このうち約100人が殺害され、約1000人が性的虐待を受けている。性的虐待事件に限れば、2006~2011年の間に約5600件が起きている。
一方統計総局のアンケート調査では、2~14歳の児童の約74%が保護者または家族から暴力による罰を受けたことがあると回答。15歳未満の子供を持つ母親の約24%が、夫が子供に暴力を振るったことがあると回答している。
座談会では、児童虐待行為者に対する厳格な処分の早期実施を求める声が多く上がった。また、子供を性的虐待から守るために、保護者が子供に関心を持ち理解することの重要性が強調された。多くの人が、児童の養育施設で働く能力の高い教員の養成を強化して欲しいと政府に希望している。