ハノイ市からホーチミン市までの約1700kmの道のりを徒歩で縦断する、という長い旅を続けていた1987年生まれの教師ボー・マイン・トゥアンさんが22日、旅のゴール地点であるホーチミン市1区の統一会堂(旧南ベトナム大統領官邸)に到着した。
(C) kienthuc |
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トゥアンさんは、7月19日にハノイ市バーディン区のバーディン広場を出発してから2か月余り、がむしゃらに歩く日々を経て、ついに旅の終結を迎えた。1日の歩行距離は約30~40km。道すがら、ニュースなどで彼のことを知っていた多くの人々が声をかけてくれ、励ましてくれたという。2か月間体を壊すこともなく旅を続けられたのは、各地で世話をしてくれた人々のおかげだとトゥアンさんは言う。
この旅の目的は、祖国の島や海を守るための基金に寄付をしてもらうことだった。漁業従事者の子どもたちが学校に通うことができ、親たちが安心して海の仕事にいそしめるようにすることを一心に願い、ただただ歩き続けた。彼は旅の途中、いくつもの困難に直面しながらも様々なことを経験し、祖国を守りたいという想いを多くの人々に伝え、そして自分の夢を実現して見せたのだ。