咳止め薬で薬物中毒症状や精神錯乱に、中高生が増加

2014/10/09 18:51 JST配信

 ホーチミン市や近隣の地方では数年前から咳止め薬を大量に飲んで、中毒症状や精神を病む中高生が増えている。これを飲むと、眠くならず、空腹も感じなくなり、気分が良くなるという。

(C)Tin moi
(C)Tin moi

 東南部ドンナイ省に住む14歳の少年フン君は日増しに痩せ、精神錯乱症状が出たため、家族に連れられて、ホーチミン市ビンタイン区の薬物依存症更生施設を訪れた。施設の医師は、フン君が長期間にわたって咳止め薬を飲んでいたことが、精神錯乱を引き起こした原因と断定した。

 更生施設の副所長によると、フン君と同じような咳止め薬の依存症患者を多数受け入れているという。フン君は体重が入所時から10kg増えて40kgになったが、まだ健康状態は良くない。フン君は中学2年生の時に、インターネットカフェのオンラインゲームにはまり、遊びに行く度に眠気覚まし用として咳止め薬5錠を飲んでいたが、徐々に量が増えていったと話した。

 フン君が飲んでいたのは「U」の文字が表面に刻まれた錠剤で、200錠を8万VND(約415円)で購入したという。医師らは、この薬に含まれるジプロフィリン(Diprophylline)には気管支拡張作用があるが、使用方法を誤れば死に至る恐れもあるとしている。

[Tin moi.26/09/2014 09:33:39,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 最近、中高生の間で飲むと気分が良くなる“薬”としてSPM社が販売する「Recotus」と呼ばれる咳止め薬が流...

新着ニュース一覧

 ベトナム国家銀行(中央銀行)は、マネーロンダリング防止法の一部条項を具体化する通達第27号/2025/TT-N...
 ホーチミン市教育訓練局はこのほど開いたセミナーで、市内の普通教育機関での休み時間中に携帯電話や電...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、長距離国際線の拡大を視野に、1
 南部メコンデルタ地方ドンタップ省に住むファン・ゴ・ジエム・フオンさん(女性・18歳)には「我が家」が...
 公共の場に自動体外式除細動器(AED)を設置するベトナム初の取り組みが始まった。心停止後の初動対応力...
 インターネット接続の性能を評価するウェブサイト「スピードテスト(Speedtest)」を運営する米国のオー...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、米ボー
 ベトナムの決済アプリ大手「モモ(MoMo)」は、世界的保険グループであるチャブグループ(Chubb Group)傘...
 ホーチミン市当局は10月、ビンチュン街区(旧トゥードゥック市)のマイチート(Mai Chi Tho)通りに全長約5...
 KDDI株式会社(東京都港区)は11日、ベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Gr...
 株式会社多摩川ホールディングス(東京都港区)の孫会社である多摩川電子ベトナム(TAMAGAWA ELECTRONICS ...
 家具・建築用金物製造販売を手掛ける株式会社中尾製作所(三重県津市)は4日、東南アジア地域における販...
 ホーチミン市タンミー街区(旧7区)のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen...
 ベトナム共産党政治局は、政治システムにおける職位・職務区分を改定する決定第368号-QD/TWを公布した...
トップページに戻る