気分が良くなる市販“薬”を大量摂取、高校生20人が入院

2012/10/10 07:04 JST配信

 最近、中高生の間で飲むと気分が良くなる“薬”としてSPM社が販売する「Recotus」と呼ばれる咳止め薬が流行している。この薬を一度に大量に摂取することで、麻薬のような効果が得られるという。ホーチミン市では4日、Recotusを服用した中学生が急な体調不良を訴えて20人が入院する事件が発生した。8日ラオドン紙(電子版)が報じた。

(C) Laodong
(C) Laodong
(C) thuocbietduoc.com
(C) thuocbietduoc.com

 この日、同市2区ビンアン中学校に通う2年生の男子6人と女子14人がRecotusを服用後、吐き気、息切れ、昏睡状態といった症状に見舞われ、市内の病院に緊急搬送された。事情を聞かれた生徒は「一緒に飲まないと絶交される」、「気分が良くなると聞いて興味本位で飲んだ」などと話している。

 中高生による“薬”の集団大量摂取事件は今回が初めてではなく、同市では過去2年間で数件、同様の事件が発生している。さらに、東南部ビントゥアン省では8月、Recotusを大量に摂取したことで錯乱状態となった37歳の男が刃物で見境なしに人に襲い掛かり、17人を負傷させ、1人を殺害する事件が発生した。

 Recotusの販売価格は10錠セットのものが9000ドン(約34円)で、現在も市内の薬局で販売されている。中高生でも簡単に購入できる価格で、購入する際に医師の処方箋も必要ないため、興味本位で服用する中高生が後を絶たない。医師らは「Recotusは使用方法を誤れば、アレルギーや幻覚症状などを引き起こし、幼い子供に至っては最悪の場合、突然死することもありうる」と警告している。

[Lao Dong, 10:59 (GMT+7) 08/10/2012U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市や近隣の地方では数年前から咳止め薬を大量に飲んで、中毒症状や精神を病む中高生が増えて...
 ハノイ市カウザイ区ジックボン地区警察は19日午前3時半ごろ、同地区のチャンクイキエン通りにある集合...
 公安省麻薬犯罪捜査局は27日、ハノイ市フーゾアン通りにあるカフェ「アラブ・ナイト」を麻薬使用の疑いで...

新着ニュース一覧

 カンボジア公式訪問を開始したチャン・タイン・マン国会議長は21日、カンボジアの首都プノンペンで、同...
 ベトナム共産党政治局・書記局は20日に開かれた会合で、政治局員・国会共産党連合会書記・国会議長在任...
 ワインの輸入販売などを手掛けるエノテカ株式会社(東京都港区)は11月25日、ホーチミン市1区のホーチミ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 午後3時、ハノイ市ハイバーチュン区ファムディンホー街区在住のグエン・ゴック・クアンさん(男性・61歳...
 住商アグロインターナショナル株式会社(住商アグロ、東京都千代田区)は、ベトナムの農業資材販売会社で...
 ベトナム最大の企業管理職向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を運営するアンファベ(Anph...
 南部メコンデルタ地方カマウ省人民委員会は19日、ダムゾイ郡でダムゾイ・カイヌオック・チャーラー(Dam...
 ホーチミン市人民委員会は21日、12月の商業運転開始を予定している都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~...
 21日から23日までの日程でマレーシアを公式訪問中のトー・ラム書記長は21日、最高儀礼に則り盛大に執り...
 ドミニカ共和国を公式訪問中のファム・ミン・チン首相は現地時間20日、ルイス・ロドルフォ・アビナデル...
 米不動産サービス大手クッシュマン&ウェイクフィールド(Cushman & Wakefield=C&W)がこのほど発表した...
 南中部高原地方総合病院は19日、自宅で調理したヒキガエルの肉と卵を食べた児童2人が中毒を起こしたと...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)傘下の政策開発研究所が先般発表した...
 医療機関向けパッケージソフトウェアの製造・販売を手掛ける株式会社エクセル・クリエイツ(大阪府大阪...
 ハノイ市ナムトゥーリエム区の国立展示建設センター(1 Do Duc Duc, quan Nam Tu Liem, TP. Ha Noi)で、...
トップページに戻る