ホーチミン市交通運輸局はこのほど、タクシー会社の運営・管理サポート及びスマートフォン向けタクシー配車アプリ「Uber(ウーバー)」との競争を目的とする独自開発アプリ「ライブタクシー(Live Taxi)」を発表した。
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ベトナムでは最近、ウーバーで配車される車両が無許可の旅客運送業に当たるとして、これを規制する動きが出ている。今回発表されたライブタクシーは、こうした状況を背景に同市交通運輸局自らが合法的に独自開発したもの。
同アプリは、ウーバーなどと同様に、スマートフォンにアプリをダウンロードし、アプリを通じてタクシーを予約・配車できるシステム。同アプリを起動すると、スマートフォンに搭載されているGPSにより利用者の現在位置が認識され、近くにいるタクシーのなどが表示される。また、運賃の概算情報が利用者のメール及びショート・メッセージ・サービス(SMS)に送信されるため、事前に運賃を確認してから安心してタクシーを利用することができる。
また、同アプリはタクシー会社にとってのメリットも期待されている。タクシー会社は同アプリにより自社車両の運転手の居場所や走行状況(空車、走行中、待機中など)を容易に把握し、運営・管理できるほか、サービスに対する乗客の評価を確認することもできる。
なお、同アプリはこれまでに、マイリンタクシー(Mai Linh)及びビナサンタクシー[VNS](Vinasun)の2社で試験導入されていた。各関連機関は引き続き、同アプリの実現可能性の調査に注力していくという。