胎盤・幹細胞コスメが大人気?当局は取り締まり強化へ

2015/03/18 18:49 JST配信

 保健省傘下の医薬品管理局は12日、各省・市の保健局に対し、ヒト由来の胎盤(プラセンタ)や幹細胞を原料とした化粧品に対する取り締まりを強化し、4月15日までに調査結果を同局へ報告するよう要請した。これは、偽装・製造元不明化粧品の摘発強化の一環として行われるもの。

 同局は、違反が発見された業者や商品をマスコミで公開し、情報の周知を行う予定だ。同局はこれまでにヒト由来の胎盤や幹細胞を原料とした化粧品の流通を一切認めておらず、市場に出回っているヒト由来化粧品は全て正体不明の密輸品か偽装品のいずれかだという。

 ベトナムでは、化粧品の製造にあたりヒト由来の胎盤や幹細胞を利用することは認可されていない。しかし、近ごろ多くのインターネットネットショップで「奇跡的な効果をもたらす成分」とうたったヒト由来化粧品が氾濫しており、問題となっている。

 なお、中国ではヒト由来の胎盤「紫河車(しかしゃ)」が生薬として古くから重宝されている。ベトナムでの販売は禁止されているが、滋養・強壮効果の高い万能薬として漢方薬局などでこっそりと売られている。

 ヒト由来のプラセンタは、胎盤から抽出された様々な成分のこと。また幹細胞化粧品は、ヒトの脂肪から抽出した幹細胞を培養して化粧品に配合したものをいう。いずれも肌が本来持っている力を再生し、美肌に大きな効果をもたらすアンチエイジングの味方として日本でも人気を集めているが、安全性や倫理的問題から取り締まりが厳しく、日本でも認可された商品は少ないという。

[VNExpress, 20:10 (GMT+7) 12/3/2015, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 政府がこのほど公布した化粧品の製造条件に関する政令第93号/2016/ND-CP(2016年7月1日施行)では、化粧...
 市場調査とマーケティングを手掛ける株式会社矢野経済研究所(東京都中野区)は28日、ASEAN主要5か国(イ...
 化粧品は生活必需品ではないものの、テト(旧正月)前に購入量が増える。そのため、この時期には怪しい化...
 株式会社矢野経済研究所(東京都中野区)は5日、ASEAN主要5か国(インドネシア、タイ、フィリピン、ベ...
 ベトナムの化粧品市場は、年平均30%の成長を見せており、有望市場として期待されている。2009年~2011...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る