ベトナムの著名な音楽家であるファン・フイン・ディエウ(Phan Huỳnh Điểu)氏とファン・ニャン(Phan Nhân)氏の2人が6月29日、相次いで死去した。ディエウ氏は91歳、ニャン氏は85歳だった。
(C)VnExpress、ファン・フイン・ディエウ氏 |
(C)VnExpress、ファン・ニャン氏(左) |
ディエウ氏は1924年に南中部沿岸地方ダナン市で生まれた。20世紀のベトナム音楽の発展に貢献したとして、国への功労者や芸術家に対して贈呈されるホーチミン賞を受賞した。「ベトナム音楽の黄金の鳥」と呼ばれ、生涯で100曲余りの作品を残した。
ニャン氏は1930年にメコンデルタ地方アンザン省で生まれた。多くの有名な革命歌や童謡を創作したことで知られ、文学・芸術・音楽に関する抗戦勲章をはじめとする多くの賞を受賞した。
2人の葬儀は合同で、30日からホーチミン市葬儀場で行われている。多くの芸能関係者や音楽を愛好する市民、政府機関の代表者らが訪れ、線香を手向けた。ホーチミン市共産党委員会のレ・タイン・ハイ書記が訪れ、2人の遺族を見舞ったほか、グエン・タン・ズン首相とブー・ドゥック・ダム副首相から花輪が贈られた。
6月24日には、ベトナム伝統音楽研究家で音楽家のチャン・バン・ケー(Trần Văn Khê)氏が死去。わずか1週間に3人の著名な音楽家が旅立った。