カットした毛髪を乳がん患者のかつらに、寄付呼びかけ

2015/11/11 16:10 JST配信

 ホーチミン市で2014年、図書ではない特別なものを収集・保管し貸し出す「ライブラリー」が発足した。ビンタイン区グエンフウカイン通り180/47番地(180/47 Nguyen Huu Canh St., Binh Thanh Dist.)にある乳がん患者向けの「毛髪ライブラリー」だ。

(C) tuoitre
(C) tuoitre

 この毛髪ライブラリーでは、ドナーから寄付された人毛を材料としてかつらを製作し、乳がん患者に貸し出す。以前は人工毛を使用したかつらを収集していたが、保管がしにくく、しかも人毛と比べて質が低いため、人毛のみを使用するようになった。

 同ライブラリーは現在、100個近いかつらを保管しているが、1人でも多くの乳がん患者を支援するため、毛髪の寄付を呼び掛けている。ドナーは、カットした髪を同ライブラリーの事務所に送ればよいという。年齢や性別を問わず、長さ15cm以上の毛髪の寄付を受け付けている。

 ドナーの1人であるブイ・ティ・ファン・リーさん(女性・28歳、南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市在住)は、「女性にとって髪の毛は、女性らしくまた美しくあるために大切なものの一つです。乳がん患者の肉体的な痛みを緩和することはできませんが、せめて心を癒すことができれば」と語った。

[Tuoi Tre, 09:58 (GMT+7) 01/11/2015, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市7区フーミーフン新都市区の商業施設「クレセントモール(Crescent Mall)」で28日、乳がん患...
 国内トップクラスのがん専門病院であるハノイ市ケイ病院の副院長兼予防研究所の所長、チャン・バン・ト...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る