ホーチミン:サイゴン時代の歩道の縁石、昔の姿とどめる

2016/01/11 14:22 JST配信

 ホーチミン市1区ハイバーチュン通りで歩道の改装工事が行われている中、約10cmの厚さのセメントの下から、かつて敷かれていたビエンホア(東南部ドンナイ省)青石の縁石が姿を現している。

(C)Tuoi tre
(C)Tuoi tre

 ハイバーチュン通りはサイゴン時代の最も古い道路で、使われている縁石は、1880年に完成したドゥックバー(聖母マリア)教会の周囲の縁石とほぼ同時期のものとみられる。19世紀末から20世紀初頭にかけて、フランス植民地政府が建設した現在の1区と6区チョロン地区の道路の歩道では、ビエンホア青石の縁石が多く使われていたようだ。

 縁石は長さ約1m、幅18~20cm、厚さ30~40cmで、人の手で切り出されている。機械で切り出された縁石と異なり、表面が滑らない。まだ現在のコンクリート製縁石と比べ頑丈でもある。こうした利点があるにもかかわらず、近年の改装工事では縁石のコンクリート化やセメント化が進んでいる。

 ただ、コンクリートやセメントの縁石は長持ちしない。コンクリの表面が割れた下から現れるのは、かつての姿をとどめたビエンホア青石だ。

[Tuoi tre,07/01/2016 18:43 GMT+7,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

新着ニュース一覧

 1969年1月19日、スイス人の若者3人が、フランス・パリのノートルダム大聖堂の高さ100m近い尖塔に登り、...
 中国発のぬいぐるみ「ベイビー・スリー(Baby Three=娃三歳)」が、ホーチミン市の若者の間でブームにな...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 デジタル旅行プラットフォーム「アゴダ(Agoda)」を運営するアゴダ・カンパニー(Agoda Company、シンガ...
 南中部沿岸地方ダナン市観光局は、2024年12月14日(土)から2025年1月2日(木)にかけて「クリスマス&ニュ...
 カンボジア公式訪問を開始したチャン・タイン・マン国会議長は21日、カンボジアの首都プノンペンで、同...
 ベトナム共産党政治局・書記局は20日に開かれた会合で、政治局員・国会共産党連合会書記・国会議長在任...
 ワインの輸入販売などを手掛けるエノテカ株式会社(東京都港区)は11月25日、ホーチミン市1区のホーチミ...
 住商アグロインターナショナル株式会社(住商アグロ、東京都千代田区)は、ベトナムの農業資材販売会社で...
 ベトナム最大の企業管理職向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を運営するアンファベ(Anph...
 南部メコンデルタ地方カマウ省人民委員会は19日、ダムゾイ郡でダムゾイ・カイヌオック・チャーラー(Dam...
 ホーチミン市人民委員会は21日、12月の商業運転開始を予定している都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~...
 21日から23日までの日程でマレーシアを公式訪問中のトー・ラム書記長は21日、最高儀礼に則り盛大に執り...
 ドミニカ共和国を公式訪問中のファム・ミン・チン首相は現地時間20日、ルイス・ロドルフォ・アビナデル...
 米不動産サービス大手クッシュマン&ウェイクフィールド(Cushman & Wakefield=C&W)がこのほど発表した...
トップページに戻る