東北部地方カオバン省バオラック郡カインスアン村で9日、約50頭の死んだブタが道路上に不法投棄されているのが発見された。ただ、通報を受けた村の担当機関が現場に出向くと、持ち去られた後で何も残っていなかったという。
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カインスアン村人民委員会のクアン・バン・フン主席が目撃者から得た情報によると、周辺住民が死んだブタの肉を食用にするために切り分け、内蔵や残った部分も持ち帰って埋めるか、谷に捨てるかしたという。
バオラック郡人民委員会のグエン・イック・チャイン主席は、村から連絡を受けて調査するよう指示したが、誰がブタを路上に放置し、持ち去ったのかは分かっていないと述べた。郡は、健康を害する恐れがあるとして死んだブタの肉を食べないよう住民らに呼び掛けており、12日時点では食中毒は発生していない。
この事件についてチャイン主席は、輸出業者が中国にブタを輸出しようとしたが、死んだため輸出できなくなり、夜中に路上に捨てて逃走したとみている。同主席は、これまで輸出業者に便宜を図ってきたにもかかわらず、こうした不法投棄事件が起きたことに憤りを感じると語った。