世界中の言論・報道の自由を主張するジャーナリストによる非営利組織「国境なき記者団」(本部:フランス・パリ)は、「2016年度 報道の自由度ランキング」を発表した。それによると、ベトナムは前年と同じく180か国・地域中175位だった。日本は2015年の61位から72位に後退している。
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同ランキングは、世界各国・地域における報道の自由度をランキング化したもの。検閲の状況、法的枠組み、透明性、インフラなどの項目に基づいて指数を採点している。
同ランキングでは、2010年からフィンランドがトップを維持。以下、◇2位:オランダ(前年4位)、◇3位:ノルウェー(前年2位)、◇4位:デンマーク(前年3位)、◇5位:ニュージーランド(前年6位)と続いた。一方、ワースト1~5位は前年と変わらず、最下位がエリトリアで、これに北朝鮮、トルクメニスタン、シリア、中国が続いた。
東南アジアでは、カンボジアの128位がトップ。以下、インドネシア(130位)、タイ(136位)、フィリピン(138位)、マレーシア(146位)、シンガポール(154位)、ブルネイ(155位)、ラオス(173位)、ベトナム(175位)となっている。
ベトナムでは、2012年9月にグエン・タン・ズン元首相が政府や共産党の誹謗中傷を繰り返すウェブサイトやブログを運営する組織・個人への摘発強化及び処分の厳格化を公安省に指示して以降、ブロガーなどの逮捕件数が急増している。