北中部地方ゲアン省、ハティン省、クアンビン省、クアンチ省、トゥアティエン・フエ省の一帯では12日から16日まで4日間にわたり豪雨が続き、鉄砲水などの被害が多数発生している。鉄砲水に流されるなどして17日午前までに25人が死亡、18人が負傷したほか、4人が行方不明となっている。
(C) vnexpress, Duc Hung, 15日のホーホー水力発電所 |
(C) vnexpress, Duc Hung, フオンケー郡| |
被害が最も大きいのはクアンビン省で、死者25人のうち18人、負傷者18人のうち13人、行方不明者4人のうち3人が同省の住民となっている。
同地方の物的被害については、民家25軒が倒壊したほか、12万1287軒が浸水し、949軒の屋根が吹き飛ばされたり破損したりした。また、耕作地(田畑)1万4672haや養殖場4588haが冠水するなど大きな影響を受けているが、被害額はまだ発表されていない。
ハティン省フオンケー郡では、同郡にあるホーホー水力発電所が地元当局に十分な報告を行わず14日から貯水湖の水門を開放して毎秒500~1800m3を放流し、河川流域の民家に大きな被害を及ぼした。これに関して同省当局は商工省と協力して同発電所を調査している。
なお、同省当局は17日からカムスエン郡にある同省最大の湖、ケーゴー灌漑湖の水門を開放して毎秒200~300m3を放流している。これに伴い、同郡及びタックハー郡、ハティン市の住民約2000人を避難させる計画だ。