財政省傘下の税関総局はブー・ドゥック・ダム副首相の指導のもと、旅行などの分野における外貨管理を効率化すべく、各地方の税関局に宛てた14日付けの公文書でベトナム入国時の外貨持ち込みおよび出国時の外貨持ち出しに対する検査を強化するよう指示した。
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ベトナム入国時の外貨持ち込みおよび出国時の外貨持ち出しに関するベトナム国家銀行(中央銀行)の通達第15号/2011/TT-NHNNでは、出入国時に米ドル5000USD(約55万円)以上または同額相当以上の外貨、ベトナムドン1500万VND(約7万4000円)以上のいずれかを所持している場合、税関申告しなければならないと規定している。
今回の検査強化の背景には、東北部地方クアンニン省などの国境検問所を通じてベトナムに入国する中国人観光客の数が急増し、中国人観光客向けの違法なツアー催行や商品販売が横行していることがある。
副首相は、財政省および中央銀行に対して、各地方当局と協力して国内の旅行会社と海外の取引先との代金決済活動や、観光客向けスポットにおける商品・サービスの決済活動を監視・検査するよう指導している。