設備に組み込まれたソフトウェアの輸入を装った中古パソコンの違法輸入およびこれに伴う違法な海外送金の不正事件が相次いで発見された。
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ホーチミン市税関局はこのほど、中国から輸入され、同市カットライ港で税関手続き待ちの「設備に組み込まれたソフトウェア」2ロットに不正の形跡があると判断し、実物検査を行ったところ、いずれも輸入が禁止されている中古パソコンだったことを発見した。
1ロットはグエンタオITサービス商業社(Nguyen Thao Informatics Service Trading)、もう1ロットはフォンニー貿易サービス社(Phong Nhi Service Trading)が輸入したもの。
グエンタオ社の税関申告書は、新品設備に組み込まれた総額180万USD(約1億9300万円)の人材管理ソフトウェアを輸入するとの申告内容になっており、フォンニー社の税関申告書も総額190万USD(約1億9300万円)の会計・人材管理ソフトウェアを輸入するとなっている。
しかし、実物検査ではソフトウェアがなく、合わせて1900台近くもの中古パソコン、また中古のタブレット端末や中古CPUなどが発見された。
税関総局はこの「ソフトウェア輸入」は海外に外貨を違法に送金するためのものと見て2社を処分し、関連機関に対してこうした手口に目を付けるよう情報を周知している。