ホーチミン市保健局は28日、1区のサイゴン総合病院で「救急バイク」が試験導入されて2週間が経ち、この間の出動回数は26回だったことを明らかにした。
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このうち9回は通報のあった住居へ救急バイクで駆け付け、患者の症状が軽かったことから隊員が応急処置にあたった。17回は交通事故現場からの通報で、患者は入院を要する重症だったため病院は救急バイクと救急車を同時に出動させ、先に到着した救急バイクの隊員が応急処置にあたり、その後、救急車で病院へ搬送した。
救急バイクの隊員は通報から3~5分で現場へ到着することから、利用者からは救急バイクを支持する声があがっている。病院からの救急隊員の出動は従来の救急車のみの時と比べて+30%増加しているとのことだ。
この結果から、同市保健局は今後も引き続き同病院で救急バイクを使用することを許可したほか、1区、2区、4区、トゥードゥック区の病院と115救急センターに対して、プロジェクトの第2フェーズでの救急バイクの導入を許可した。
各病院での救急バイクの導入にあたり、同市保健局は医務室と財務計画室、115救急センターに人材やバイク、医療設備、医薬品などの準備のサポート業務を委任した。人材や物品のサポートのほか、医務室と財務計画室は救急バイクの出動要請があった際の作業手順なども指導する。
救急バイク導入プロジェクトの第2フェーズは3か月間を予定しており、効果が認められれば、同市保健局は正式導入に向けて救急バイク導入案を同市人民委員会および保健省へ提出する計画。