覚醒剤依存症患者向けの治療計画、保健省が発表―国内初

2019/03/14 16:33 JST配信

 保健省はこのほど、覚醒剤依存症患者向けの治療計画を明らかにした。「ダー」と呼ばれる覚醒剤の使用者が引き起こす事件が連続して発生していることを受けた措置で、こうした計画はベトナムでは初めてとなる。

(C)Tuoi tre,CTV
(C)Tuoi tre,CTV

 通常の麻薬依存症の治療には利用できる薬があるが、覚醒剤の場合はそうした薬はなく、患者への心理的・精神的な支援が主となるため、治療の効果は患者側の努力に左右されることになるという。また心理的治療においては、医師と患者の家族が重要な役割を担う。

 治療計画を作成した専門家グループによると、覚醒剤使用者の48~58%にうつや不安などの症状があり、広場恐怖や幻聴・幻覚などの症状がある人もかなり多い。自殺願望のある人の割合は、覚醒剤や麻薬の依存症患者は2~11%に上るという。

 2016~2019年にかけてハノイ市ホーチミン市・紅河デルタ地方ハイフォン市の3つの市で実施された青少年を対象とした覚醒剤使用に関する調査によると、覚醒剤を最初に使用した平均年齢は16~18歳だった。専門家らは、一時の楽しみや好奇心、友人らからの同調圧力などから、たとえ1回といえども覚醒剤に手を出さないよう呼び掛けている。

 

[Tuoi tre 09:25 13/3/2019,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 労働傷病兵社会省によると、2017年4月時点における全国の薬物中毒者数は21万0751人で、2015年4月と比べ...
 この数年、大都市の若者らの間で結晶状の「ダー(đá:アイス)」と呼ばれる薬物の使用が増え...

新着ニュース一覧

 英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds=QS)が発表した最新の大学ランキング...
 世界最大級の宿泊予約サイト「ブッキング・ドットコム(Booking.com)」はこのほど、6月のプライド月間(L...
 米マイクロソフト(Microsoft)が発表した調査報告書「ワークトレンド指数(Work Trend Index)」2025年版...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 在ベトナム米国大使館は18日、巡視船「CSB8022」をベトナム海上警察に引き渡したと発表した。越米間の...
 宅配を手掛ける地場ゴゾ・エクスプレス(Gozo Express)は18日、地場系コングロマリット(複合企業)
 最先端の機械学習テクノロジーを活用してモバイル資産を識別・評価・最適化する米国のラウンズ(Rounds)...
 サイゴンハノイ保険[BHI](Sai Gon-Ha Noi Insurance Corporation)は、韓
 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan ...
 ベトナムは、ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位となっている。  2025年の収穫量は約30万3000tで、...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ハノイ市ノイバイ国際空港で、ベトナム人乗客による日本円の違法持ち出しが発覚した。税関当局が18日に...
 国内IT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、東南部地
 国会は18日、エネルギー使用効率化法の一部を改正・補足する法律を可決した。同法は2026年1月1日に施行...
 持田製薬株式会社(東京都新宿区)とMeiji Seikaファルマ株式会社(東京都中央区)は、持田製薬が日本で販...
トップページに戻る