公安省麻薬犯罪捜査警察局はこのほど、中国人が率いる一般工場を装った麻薬密造工場2か所を同時に摘発したことを明らかにした。
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南中部高原地方コントゥム省ダクハー郡ダクハー町(thi tran Dak Ha, huyen Dak Ha)にあるドンアンビエン社(Dong An Vien)のレンタル倉庫に入居する「実験室」では、化学品の入った容積250Lのドラム缶52本、機械設備20tを証拠物件として押収した。
ドンアンビエン社の責任者によると、2019年年初にラオスへ出張した際、通訳者から木材輸出を手掛ける中国業者を紹介された。木材板を製造するというこの中国業者は、乾燥・圧縮工程に用いる化学品を製造するためとして、約50m2の倉庫を借りて問題の「実験室」を設置したという。
また、南中部沿岸地方ビンディン省クイニョン市ブイティスアン街区(phuong Bui Thi Xuan, TP. Quy Nhon)にあるレンタル倉庫に入居する「天然花崗岩製作所」では、化学品の入ったドラム缶290本、粉末の入った荷袋300袋、機械設備などを押収した。
摘発された2か所は、同じ麻薬密造ルートのものとみられる。押収された薬物前駆体の総量は13tにも上る。同ルートに関与したとみられる容疑者20人(うち中国人が13人)は、麻薬密造容疑などで逮捕され捜査を受けている。