相次ぐ美容整形の死亡事故、原因は「病歴確認の不徹底」など―保健当局

2019/11/05 13:35 JST配信

 ホーチミン市の美容整形クリニック2か所で手術を受けた女性2人が相次いで死亡した医療事故について、同市保健局は3日、2人の死因を発表した。

イメージ写真
イメージ写真

 同局が発足した医療審議会の審議結果によると、3区にあるカンナム(Kangnam)美容整形クリニックで10月11日にフェイスリフト手術を受けた後に死亡した米国在住の越僑(在外ベトナム人)のC・T・Lさん(女性・59歳)の死因は、麻酔薬によるアナフィラキシーショックだった。

 また、10区のEMCAS美容整形クリニックで10月17日に豊乳手術を受けた後に死亡したV・N・A・Tさん(女性・33歳)の死因は、心肺停止に至る気胸と重度の不整脈だったことがわかった。

 Tさんはもともと徐脈性不整脈(脈が遅くなる不整脈)だったが、EMCASの医師らはTさんの病歴を把握せず、適切な処置を施さなかったと結論付けられている。

 ホーチミン市保健局は同2病院に対して、今回の医療事故を教訓として受け止めて診療活動を見直し、特に蘇生に注意するよう指示した。同局は今後も市内の美容整形クリニックに対する取り締まりを強化していく方針だ。

[Bnews 17:25 03/11/2019, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市人民委員会は同市保健局と協力し、10月に市内の診療所と美容整形クリニックの立ち入り検査...
 ホーチミン市保健局は市内の複数の医療クリニックの立ち入り検査を実施し、7か所に計4億VND(約190万円)...
 このところ、ホーチミン市の美容整形クリニックで患者の死亡事故が相次いでいる。直近では17日に10区の...
 ホーチミン市3区にあるカンナム(Kangnam)美容整形クリニックでこのほど、米国在住の越僑(在外ベトナム...
 ベトナムでは、韓国の美容産業に対する関心の高まりから、韓国の美容整形外科フランチャイズ(FC)店を開...

新着ニュース一覧

 財政省傘下統計局(NSO)が発表した海外直接投資(FDI)に関するデータによると、2025年1~4月期のFDI認可...
 東南部地方ドンナイ省人民評議会はこのほど、同省ロンタイン郡で建設中のロンタイン国際空港とホーチミ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 福岡県北九州市上下水道局はハノイ市で4月28日、南部メコンデルタ地方ティエンザン省のティエンザン水...
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) ロンドン:歌謡曲でムードたっぷり、街角...
 都市計画に関するコンサルティング業務や一般建築の設計監理業務などを手掛ける株式会社プランテック(...
 財政省傘下統計局(NSO)が発表した統計データによると、2025年4月の輸出額(推定値)は前年同月比+19.8%...
 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2025年4月の全国消費者物価指数(CPI)は前月比+0.07%上昇、前年...
 2025年大阪・関西万博のベトナムパビリオンが、南部解放・南北統一50周年(1975年4月30日~2025年4月30...
 ベトナム共産党トー・ラム書記長は4日、私的経済(民間セクター)の発展を促進する政治局の決議第68号-NQ...
 地場CTグループ(CT Group)傘下のCTセミコンダクター(CT Semiconductor)はこのほど、東南部地方ビンズオ...
 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は5日、ドイツのエネ
 ラオス・ベトナム国際港(Lao Viet International Port)はこのほど、北中部地方ハティン省キーアイン郡...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 日本とベトナムのリソースを活用したハイブリッドなシステム開発を行う株式会社ハイブリッドテクノロジ...
トップページに戻る