ビンG会長、ウクライナ人の帰国便を手配―第二の故郷に恩返し

2020/03/25 04:59 JST配信

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)のファム・ニャット・ブオン会長は、ボーイング787ドリームライナー型機(Boeing 787 Dreamliner)をレンタルし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でベトナムに立ち往生していたウクライナ人の帰国を手配した。

(C) cafef
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 ウクライナ名誉領事のブー・ディン・ルエン氏が明らかにした。ルエン氏は、「ベトナムとウクライナを結ぶ直行便がなく、経由便も運航が停止されてしまったため、在ベトナム・ウクライナ大使館はこの1週間、ウクライナ人の帰国をどのように手配するか頭を抱えていたが、ブオン氏のおかげで皆がチャーター便で帰国できた」と述べた。

 ブオン氏は奨学金を得てロシアのモスクワ地質調査研究所(現:ロシア国立地質調査大学)に留学し、1993年に卒業。その後、ウクライナでベトナムレストランを開き、ベトナムから製麺機を輸入しインスタントラーメンを生産すると、地元で大評判となった。ブオン氏の会社「テクノコム(Technocom)」は、ウクライナのインスタント食品加工分野でトップ企業となった。

 2000年代に入ると、ブオン氏は祖国の発展のためにベトナムへの投資を開始。2009年にテクノコムをネスレ(Nestle)に売却しベトナムに本拠を移したが、一族にとって第二の故郷であるウクライナへの恩返しを続けている。

[Cafef 23:55 23/03/2020, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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